新しい音楽の“カタチ”

昨今、“カタチとしてのCD”の価値が下がっているとの声をよく耳にする。

 

ダウンロード販売が主流になった今、モノとしてのCDには価値があるのか、それは人それぞれだろう。カタチとして持っていたい人もいれば音源だけあればいいという人もいる。実際ものすごく便利だしね。自分はどちらでもあるようなないような曖昧なところではあるけれども。

 

今日はこんな時代に「あれ、これいいんじゃない?」と思えるような新しいCDのカタチを僕が知っている限りで簡単に紹介してみたいと思う。

 

今日も生きたね

今日も生きたね

 

 

まずは我が栃木県は宇都宮市が誇るオルタナバンド、THE NOVEMBERSが2014年にリリースしたシングル「今日も生きたね」。


▲THE NOVEMBERS "今日も生きたね" ▲

 

このシングルには同じCDと紙ジャケットがもう1セット入っていて、宛名も書けるようになっている。これはギター兼ボーカルの小林祐介氏によると「大切な人に渡すため」らしい。うわーロマンチック。いいなあこういうの。ちなみに曲のほうもマジで美しいからみんな聴いて、ほんと。こんな曲を渡せるような人がほしいね。

 

For My Parents

For My Parents

 

 

そして日本が世界に誇るポストロックバンドMONOが2012年にリリースしたアルバム「For my Parents」。

ご存じMONOはポストロックなのでまず歌詞というものが存在しない。ので歌詞カードは入っていない。しかしその代わりにメッセージカードが封入されている。

「For my Parents」というタイトルからも“大切な人へ”という意味合いが強いことがひしひしと伝わってくる。メッセージカードに“ありがとう”って書いて将来両親の結婚記念日に渡したいものだ。はー早くちゃんと自立しなきゃ。

 


Mono - "Legend: A Journey Through Iceland" (Official Music Video)

 

↑このアルバムのリードトラック、これもマジで美しいから観てほしい12分あるけど。

 

実は今紹介した両方とも僕自身iTunesでDLしたのと友達に借りたものなので、いつかお金に余裕が出たらしっかりカタチとして手に入れるつもりだ。うわ説得力ねえな。

 

今回紹介できるものはこれくらいしかないけれど、こんな時代だからこそ(もちろんDLがダメって言ってるわけではないよ!)、みなさんも新しい音楽のカタチを探してみるのはいかがだろうか。